2012/02/27

ITストラテジストの論文対策 Part 2


■論文対策の勉強法
ITストラテジストの論文対策の勉強法について、私の実体験に基づいた勉強法を紹介します。午前IIや午前Iで求められる知識の習得が終わっていることが前提です。


STEP 1 初期段階
どんなジャンルであれ論文を書いたことがない人が該当します。
この段階では、章立てや文末に「以上」を書くなどの、そもそもの部分を学ぶ必要があります。また指定された文字数を自分が肉筆するのにどの程度時間がかかるのか分からないといった状態だと思います。

このような状態では、論文例をひたすら書き写す「写経」が有効でした。
参考書の論文例など、内容に期待ができる回答例をジャンルごとに写経しましょう。過去問2年分程度写経をすれば、なんとなく感覚が分かってくると思います。
ここでのポイントは本番を意識した「肉筆」で写経することです。可能出れば400字詰めの原稿用紙(横書き)の様式をインターネットで検索・印刷するなどしてみるといいでしょう。字も本番のつもりで書いてくださいね。


STEP 2 オリジナル事例の作り込み
他人の回答例を書き写して、どんなことを書けばいいのかなんとなく分かってきたのであれば、今度は自分のオリジナル論文を書いてみましょう。
例えば、「個別情報システム化構想」であれば、特定の過去問の設題に沿って、最初から800文字などの指定の文字数を制限の時間に書くことは不可能なので、ちょっとした休憩時間や移動時間、寝る前の時間などでネタ帳を作っていきましょう。

私は事例の概要や困った部分を「個別情報システム化構想」「全体情報システム化構想」「既存の情報システムの利活用の促進」の頻出3パターンに即して、合計5例ほど作り込んでいきました。
下書きにあたる段階ですから当然書き換えが頻発しますし、文字数を数える必要が多々あるため、ワープロソフトなどを利用して書いていきました。


STEP 3 オリジナル論文の書き下ろし
オリジナル事例を作り込めたら、制限時間内に肉筆で論文化してください。
ここでもSTEP1と同様に「肉筆」で「原稿用紙」などに書いていってください。実戦感覚を養うことはとても大切です。




■題意を認識する
「個別情報システム化構想」等の特定ジャンルの設問でも、毎年設問の意図や具体的に記述を求められる内容が異なっています。
よって論述で強調すべきポイントが少しずつ違ってきています。

例えば個別情報システム化構想の各年度の題意を私なりに分析してみました。平成21年で「システム化構想の仕組みそのもの」を求めているのに対して、平成22年以降では「システム化構想に至るまでの前段の分析内容」を求められているのが分かるとおもいます。


平成21年
「個別情報システム化構想を立案する際に検討した仕組みの内容」や「投資効果を高めるため」の「検討し、工夫したか」「どうのように評価しているのか」

平成22年
「個別情報システム化構想の策定に際して、事業環境の将来動向を把握するために検討した内容と認識した事業環境の状況」と、「変化に柔軟に対応できるシステムにするために」「どのような点を重要と考え、工夫したか」

平成23年
「策定したシステム選定方針及び策定した理由」と「策定に当たって、あなたが特に重要と考えて計画したこと、調査・比較したこと」と「さらに改善できると考えた事項」



上記からいえるのは、「自ら用意した論文を本番に記憶を下にひたすら書き写す」「構想したシステムの仕組みに特化して記述する」のでは合格できないということです。
あくまでも題意に沿った回答や対策を心がけましょう。

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